ジャッジシステムについて

About judge

CWSA Japanの競技ルール
及び判定基準【D.I.V.E】について

CWSAでは、D.I.V.E.(ダイブ)システムという方式で競技者の採点を行います。
基本となる仕組みは、「参加者の中でだれが一番上手いか?」という相対評価方式です。
CWSAは世界で最も早くウェイクサーフィン競技会を始めた団体で、
このジャッジ方式を長年の経験の中で進化させ、現在の形となっております。
今日においては、世界中でCWSA以外の競技団体や、企業がウェイクサーフィンの大会を行っています。
多くのジャッジ方式の基本的な部分はD.I.V.E.をモデルとしており、この数年で世界的にジャッジ方式の基礎も統一されました。まさにウェイクサーフィンというスポーツ競技が、D.I.V.E.システムを基軸として国際的に確立したといえます。

DIVEシステム

Dive System
一般的なコースレイアウト

【一般的なコースレイアウト】

  • 1パス18km/h(11.2mph)程度で45秒程度の直線コース
  • 上記コースを往復(2パス)
  • 1パス2フォール
  • 通常1往復で競技し採点します。片道(1パス)2回失敗(フォール)すると、そのパスは終了となり、2パス目をスタートします。2パス目を2回失敗すると競技終了となります。
後方ですべっている選手を、船の上からジャッジがします
  • 後方ですべっている選手を、船の上からジャッジがします。
  • ジャッジは3名で、そのうちの一人がファーストジャッジと呼ばれ、ジャッジチームの責任者となります。
  • D
    Difficulty 難易度

    動作、トリックがどれだけ難しいか、難易度を計る点数

  • I
    Intensity 印象度(力強さ)

    選手がどれだけアグレッシブに力強く動いているかを審査します

  • V
    Variety 多様性

    最も多様性のあるトリックをみせた選手を審査します

  • E
    Execution 完成度

    ジャッジはどれだけクリーンに、上手に動作できたのかを採点します

難易度

Difficulty

他のライダーと⽐較して、各マニューバ(トリック)の難易度の⾼さを⽐較する。スピン、ストール、SHOV系、エアー系、ランディングなどにおいてジャッジの主観で判断される。難易度を判断する要素には以下のようなものがあるが、これらのみに限定されるものではない。

  • ノーマルORスイッチ、フロントORバックサイド(アプローチ~ランディング)
  • コンビネーション(トリックの組み合わせ)
  • グラブ、ボーン、ストール、その他の要素の複合
  • ⾰新的なマニューバ(トリック)の達成

印象度

Intensity

ジャッジは、ライダーがトリックをいかにアグレッシブかつパワフルであったかを採点する。印象度はジャッジの主観に基いて採点される。印象度を判断する要素には以下のようなものがあるが、これらのみに限定されるものではない

  • マニューバ(トリック)の⼒強さ(例:スナップターンの後に⼤きなスプレーが上がっている)
  • ポンピングやトリミングによっていかに加速を得てマニューバ(トリック)を⾏っているか
  • 各マニューバ(トリック)間のペース
  • 回転の速さ

多様性

Variety

トリックの多様性は、最もトリックが多様なライダーを決定する

ウェイクサーフィンには次のようなトリックのカテゴリーがある。

ターン、オーリー、エア、SHOV系、ローテーション(体の回転またはボードの回転、あるいはその両⽅、エアーまたはサーフェイス、フロントまたはバックサイド)カテゴリーに多様性がある⽅が評価される。

多様性を判断する項⽬には以下のようなものがあるが、これらのみに限定されるものではない。

  • 様々な操作(ターン、オリー、エア、SHOV系、ローテーション)を⾏ったか
  • 同じカテゴリーのトリックを繰り返していないか(例:360/720はすべて同⼀⽅向・同⼀操作に基く)
  • 様々なグラブ(GRAB)を⾏ったか、同じ場所のグラブを繰り返したか
  • コンビネーションの組み⽅(360+720は同⼀カテゴリ、エアー+360は異なったカテゴリ)
  • フロントサイド・バックサイド両⽅の向きで⾏われたか?
  • トリック数は絶対的な決定要因ではありませんが、適切に考慮されます

完成度

Excution

各トリックが全体の流れの中で、いかに上⼿に⾏われたか、またボードコントロールやトリックの連続性が重要である。ジャッジは、いかに”クリーンで完成度が⾼く”実⾏されたかについて注意深く⾒る必要がある。
完成度はジャッジの主観に基いて採点される完成度を判断するには以下の項⽬があるが、これらに限定されない。

  • 各マニューバを実⾏中の体やボードの安定性の維持
  • スムーズかつ簡単そうにマニューバ(トリック)を実⾏している
  • 努⼒しているそぶりを⾒せずに各マニューバ(トリック)を実⾏している(EFFORTLESS TECHNIQUE)
  • グラブの完成度(タイミング、⼿のもちかえ、掴む時間の⻑さや掴み具合)
  • ボーンやストールの⻑さとコントロール
  • 全体の流れ、構成、スタイル
  • ポジションのキープ(マニューバ(トリック)実⾏後に後⽅へ流されずに、適切な場所をキープ)
    (360を⾏った後に後⽅に流されず、次のマニューバ(トリック)へ安易に繋ぐことができる)

Q&A

Q&A
同じマニューバ(トリック)を繰り返した場合の採点は?

各選⼿を相対的に審査しますので、全てのマニューバ(トリック)が、異なるカテゴリー(多様性)で実⾏された選⼿と⽐較した場合、同⼀トリックの繰り返しは多様性で劣り、完成度・印象度共に⼀度⽬のトリックが完成度の悪いものとして捉えられます。同⼀トリックを繰り返すことによりジャッジの印象も悪くなる傾向があります。
上記を踏まえた上で繰り返すのは⾃由です。1回⽬のトリックには固執しませんが、ジャッジの主観に委ねられています。